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HSPとは
HSPとはHighly Sensitive Person (ハイリー・センシティブ・パーソン)の頭文字をとったものです。 訳すと「人一倍敏感な人」という意味です。 アメリカのエレイン・アーロン博士が提唱しました。 近頃では「繊細さん」と紹介されたりもしています。 刺激に対してかなり敏感で音や光、五感だけでなく人間関係にも敏感でストレスを感じやすいです。 日々の生活で、生きづらいと感じている人も多いようですね。 HSPは障害や病気ではなく「気質」です。 身長の低い人が急に高くなれないように、HSPの気質を治すことはできません。 HSPは5人に1人いると言われています。 芸能人でもカミングアウトしている人もいますね。 そんなHSPには4つの特徴があり、すべてに当てはまればHSPということになります。HSP4つの特徴
エレイン・アーロン博士によると、HSPには4つの特性があると言われています。 頭文字をとって「DOES(ダズ)」と呼ばれています。Depth of processing(深く処理をする)
頭の中でいろいろ考え続けます。
何かやろうとするときは、常に最悪の状況を想定しておく
電話の声色を聞いて、相手の感情を読み取ろうとする
選ぶのに人一倍時間がかかる
「考えすぎ!」「心配しすぎ!」と言われたことはありませんか?
考えすぎるのもHSPの気質の一つです。
Overstimulated(刺激を受けやすい)
五感だけでなく、人間関係からも刺激を受けやすい特性があります。
五感は個人差がありますが大きな音が苦手、柔軟剤の強い匂いが苦手、服についたタグがチクチクして苦手…などがあげられます。
人間関係では、友達とカフェでおしゃべりをして楽しいはずなのに、帰宅したら疲れがどっと出ることがあります。
「楽しい」という感情も人一倍強く感じてしまうため、刺激になって疲れてしまうのですね。
Emotional reactivity and high Empathy(感情の反応が強い、高い共感力がある)
人の悲しみや辛い気持ち、嬉しい気持ちを聞いたり感じ取ったりすると、自分の気持ちも同じように揺れ動きます。
この気質は長所でもあり、短所でもあります。
相手との境界線をはっきりさせておかないと、相手に引きずられてしまいます。
Sensitivity to Subtle stimuli(些細な変化を感じ取る)
普段見慣れた風景が変わっていたり、人の話し方で体調や気分の変化に気づいたりと、ほんの小さな変化に気づきます。
気づきたくなくても気づいてしまうので、気持ちが休まらずイライラしてしまうこともあります。
HSPチェックリスト
自分がHSPかどうかチェックしてみましょう。 こちらのサイトが非常にわかりやすいです。 【HSP診断テスト】 ツイッターでも話題になりました。 直感でお答えください。 ちなみに私はスコア109でHSP強度【強】でした。HSPは診断できる?
HSPは医師の診断を受けることはできません。 病気や障がいではないからです。 気質(性格のようなもの)なので、付き合っていくことが大事です。 治療をするというよりもHSPを理解し、受け入れていきましょう。 ただHSPであるがゆえに強いストレスを感じることも多いので、あまりにも辛いと感じる場合は、心療内科等でのカウンセリングをおすすめします。 HSPだからと我慢しすぎると、うつに移行するケースもあるからです。 日常での困ることには対処法がありますので、少しでもストレスを減らしていきましょう。HSPの気質と対策
HSPは様々な刺激を敏感に感じ取ってしまうため、生活上困ることも多く出てきます。 でも対策をしておけば、ずいぶんとストレスは軽減できるものです。 “HSPあるある”の紹介とともに、対処法をご紹介していきます。疲れやすい
HSPさんは心身ともに疲れやすいです。 悲しいニュースを見ただけで疲れたり、周りの人の感情に振り回されて疲れたり、なかなか心の休まるときがありませんね。 人と会ったり情報が入ってきたりするだけでも刺激になりますので、できるだけ周りの環境をシャットアウトしてしまいましょう。 楽しい環境ならいいと思いがちですが、それも刺激になってしまいます。 また人に対して「嫌われたくない」HSPさんは、自分の感情を押し殺して「いいひと」になりがちです。 嫌われても平気だわ、くらいの気持ちでいると楽ですよ。 疲れてしんどいな…と感じるときは、無理せずに休息をとるようにしましょう。音が苦手
大きな音や静かな場所でのちょっとした音、人のざわざわした声…HSPは音に対しても敏感です。 私は夜中、子どもの寝返りの音でも起きてしまうので、100均で購入した耳栓を使っています。 街中や電車内の雑音が気になる場合はノイズキャンセリングイヤホンをおすすめします。 耳栓としても使えます。 可能ならその場所から離れたほうがいいですが、生活をしているとなかなか難しいですよね。よく寝る
仕事や学校へ行っていれば勿論、特に何をしたわけでもなくても頭をかなり使っています。 HSPさんは眠ることで疲れた脳の回復をしているのです。 私はショートスリーパーにあこがれ、睡眠時間を減らしてみましたが次の日疲れるだけでうまくいきませんでした。 寝られる環境があれば、たっぷり寝た方がいいです。 これも自分らしさなのだと受け入れましょう。仕事で困ることが多い
職種を問わず、仕事をしていくうえで困ることが多いのがHSPの気質です。 電話が苦手だったり、同僚が叱られているのを見るのが辛かったり…いくつか対処法も載せていますので、ぜひご覧ください。HSPの長所
人に対して誠実なので好かれやすい
HSPさんは良心的な人が多いです。 人に誠実であろうとするので、HSPさんの優しさに人が集まってきます。 人に好かれるのは嬉しいけれど、その対応に疲れてしまわないようにしたいですね。いい影響にも敏感に感じ取れる
美しい絵に感動したり、いい音楽に心を打たれたり…人一倍敏感に感じ取れる気質は、芸術面でも発揮します。 これは才能の一つだとも言えます。 この気質を仕事に生かしていくのもいいですね。1人の時間を楽しむことができる
人と一緒じゃなくても旅行に行けたり、家でゆったりと一人時間を楽しめたり…HSPは他人に依存せずに一人の時間を楽しむことができます。 色々悩んだりもしますが、決断したら早い。 行くと決めたら、行動は早いんです。聞き上手
HSPさんは人の話を聞くのが上手です。 人生相談を受けたことのある人も多いのではないでしょうか。 なぜなら聞き上手だからです。 HSPさんは相手にどう言えば喜んでくれるかを、無意識のうちに考えています。 無意識の気遣いによって相手は気分がよくなり、どんどん話をしてしまうのですね。 人に対して誠実な気質もあり、相談を受けやすいです。 話に共感しすぎて辛くなってしまうこともあるので、相手との境界線を意識して聞くようにするといいでしょう。HSPとうつとの違い
HSPは気質、うつは病気です。 まったく別ものですが、ストレスを感じやすいHSPさんはうつ病になりやすいという傾向があります。 疲れやすい、自分を責めやすいなど、うつに繋がる要素が多くあるからです。 落ち込みが続くときは、心療内科や精神科に行ってみるのもいいかもしれません。身内や知り合いがHSPの場合
HSPだからといって、腫れ物に触るように接することはありません。 特別扱いすると、HSPさんはそれを感じ取ってしまうのでかえってよくないです。 いつも通り、でも少しだけゆったりとした目でみてあげてください。HSPについて知る
今はネット上や本、テレビで多くの情報を取り入れることができます。 HSPも一年前と比べたら本当に多く情報が出てきています。 まずはHSPについて理解してあげてください。 こんな気質があるのだな、くらいで十分です。 この気質を人から理解してもらえたら、HSPさんは「自分をわかってくれる」と安心できます。アドバイスよりも話を聞いてあげる
「ああするといい、こうするといい」というアドバイスはHSPさんを追い詰めてしまうのでやめましょう。 一度にたくさん言われても理解できないし、全て答えようとして頭が真っ白になるからです。 「自分はダメな人間なのだ」と自信を失うことにもつながります。 まずはHSPさんの話を聞いてあげてください。HSPおすすめの本
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HSPのまとめ
- HSPは人一倍敏感に感じやすい気質。病気ではないので治せない。
- HSPには4つの特徴がある 深く処理をする 刺激をうけやすい 感情の反応が強い高い、共感力がある 些細な変化を感じ取る
- 生活するうえで困る気質もあるが、長所もたくさんある
- HSPはうつではないが、ストレスが蓄積されていくとうつになる可能性もある。
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