夜、何をしても子どもが寝なくて毎晩ヘトヘト…なママさんやパパさんは多いのではないでしょうか。
イヤイヤ期の始まる1歳~3歳くらいまでは、寝かしつけに手がかかることでしょう。
私は、保育園でたくさんの子どもたちを寝かしつけてきました。
寝かしつけにはちょっとしたコツがあります。
子どもによって効果のある寝かしつけは様々ですが、一番汎用性があったのはふくらはぎの温めでした。
ふくらはぎを温めると足の裏までポカポカしてきます。
大人でも足先が温まると、眠くなってきませんか?
それを利用して、気持ちよく夢の世界へ誘います。
ふくらはぎの温め以外にも、効果的な寝かしつけワザをいくつかご紹介します。
お子さんの寝かしつけにお困りのママさん、パパさん。
ぜひ参考にしてみてください。
※寝かしつけの効果には個人差があります。
- 1歳~3歳くらい(イヤイヤ期)の子どもの寝かしつけに困っているママさんパパさん
- 寝かしつけに効果的な方法を知りたい人
まずは夜から少しさかのぼり、日中の過ごし方からご紹介します。
日中の行動でもちょっとしたことを気を付けるだけで、ずいぶんと寝かしつけが楽になります。
できることから、試してみてください。
規則正しい生活を

毎日決まった時間に起き、すぐには寝なくても同じ時間に布団に入るようにしましょう。
食事やお風呂などの時間も、あまり変えない方がいいでしょう。
…とはいえ、お休みの日にお出かけをすればずれ込んでくることもありますので、あまり厳格に守る必要はありません。
平日はおおまかなスケジュールを決めておくとラクですよ。
日中はできるだけ身体を動かす

身体を動かすと心身ともに疲れますので、その分早く眠くなります。
保育園でも、お散歩に行った日と保育室内だけで過ごすのとでは、子どもたちはお昼寝の寝つきの良さが全然違います。
休日に公園へ行った日は、車の中で寝てしまうことはありませんか?
問題なのが、雨の日です。
雨の日は室内で身体を動かすのは難しいかもしれません。
保育園で雨の日の遊びで人気があったのは、新聞紙あそび。

びりびりと破いたり、飛行機を折ったり、兜を折ったり…。
おうちでも楽しめますよ。
片付けが大変かと心配になりますが、その片付けさえも遊びにしてしまうのです。
大きな袋(45Lくらい)を用意して、そこに目や口、鼻を書き込みます。
その袋の中に新聞紙を目いっぱい詰め込んで、大きなビニールぬいぐるみの出来上がり!
結構迫力があり、子どもたちも工夫して遊んでいました。
細かいゴミは、掃除機で吸ってくださいね。
お昼寝はほどほどに

昼間にたくさん寝てしまうと、夜は寝付きにくくなります。
長い時間お昼寝をしてくれると、家事ができるからついつい長時間寝かせてしまう…のはやめておいた方がいいです。
夜に、そのしわ寄せがいきます。
中にはお昼寝をしないと夕方までもたないというお子さんもいますよね。
そういう場合は、1時間程度と時間を決めてお昼寝をするようにしましょう。
ダラダラ寝続けるのは、お子さんのためにもなりません。
寝かしつける環境
さて、ここから夜に寝かしつけるときのコツをご紹介します。
寝る30分前には、蛍光灯の明かりを少し暗くしておく

決まった時間になったら、電気の明かりを少し暗めにしましょう。
毎日続けることで、蛍光灯が暗くなったらもうすぐ寝るんだということを、子どもが自然と理解するようになります。
最初は慣れなくて嫌がるかもしれませんが、根気よく続けてみてください。
音の出るおもちゃは見えないところにしまう

音の出るおもちゃは、お子さんの目の届かないところにしまいましょう。
大きな音が出ると、遊ぶモードに入ってしまいます。
大人でも大きな音がすれば眠気も飛んでしまいますよね。
寝る前は絵本や簡単なパズルなど、落ち着いて遊べるもので過ごしましょう。
肌触りのいいパジャマを着る

できるだけ天然素材を使ったパジャマの方が、寝るときにも気持ちがいいです。
アトピー性皮膚炎などの皮膚疾患がある子は、化繊の刺激でもチクチクして嫌がります。
我が家は下着やパジャマは綿のもの、と決めています。
それでもかゆい時はかきむしってしまうのですけどね…。
皮膚疾患のない子でも、気持ちよく眠るためにおススメです。
入眠の儀式
いよいよ寝かしつけです。
子どもも大人も気持ちよく眠れることが、最大のコツです。
いくつかの寝かしつけワザをご紹介します。
効果的なのは足の温め。足を狙おう

子どもをうつぶせにして、ふくらはぎを下から上へマッサージしてあげてください。
すると段々足の裏が温かくなり、いつの間にか眠ってしまいます。
眠ってしまったら、仰向けにしてあげてくださいね。
保育園では最初嫌がっていた子が、お昼寝の時には必ずリクエストするぐらい、人気のマッサージメニューになりました(笑)。
ふくらはぎは「第二の心臓」と呼ばれ、血液やリンパ液などをスムーズに流すためのポンプのような働きをする役割があります。
ふくらはぎを温めることで、血行がよくなります。
血行がよくなると、副交感神経が優位になりリラックスモードに入り、気持ちよく寝入っていけるんですね。
絵本は淡々と読む

ストーリー性のあるものでも静かに、淡々と読み進めていきましょう。
迫力のあるシーンに抑揚をつけては、眠気も冷めてしまいます。
つまらないんじゃないかな?という心配はご無用です。
大好きな大人の声を聞くだけで、子どもは安心できるのです。
動物でも、外敵に狙われにくいところで眠りますよね。
無防備な姿をさらすわけですから、安心した場所でないと眠れないのです。
人間の子どもでも、安心できないと気持ちよく眠ることはできません。
ママさん、パパさんの声でお子さんを安心させてあげてください。
背中トントンは好みがある

寝かしつけの定番、背中トントンは好きな子もいれば嫌いな子、笑ってしまって眠れない子、いろいろいます。
保育士を始めた頃は、どの子も背中を優しくトントンしたら気持ちよく眠っていけると思っていました。
しかし実際には、背中トントンが逆効果の子もいました。
アトピー持ちの我が子は、背中トントンよりも、背中を優しく掻いてあげると寝つきがいいです。
体格のいい子は、少し強めにトントンするとよかったです。
それぞれの好みを見つけてトントン方法を探してみてください。
どうしようもない時は放置

身も蓋もない言い方かもしれませんが、どれだけ手を尽くしても寝ないときがあります。
そういう時は何もしません。
日中に興奮する出来事があったり、大きなショックを受けたりするとなかなか眠れなくなることがあります。
そういう時は何冊絵本を読んでも、トントンしても、足を温めても、ダメなものはダメです。
ただ見守りましょう。
「布団の上からは出ないように」と約束をして、危険がないように見守っておけば大丈夫です。
私は寝たふりをしています。
時間はかかりますが、絶対にいつかは寝ます。
さっきまで騒いでいたのに、急に静かになったと思ったら寝ている…となりますよ。
子どもを早く寝かしつけたいですが、それでイライラしてしまってはママさんもパパさんも疲れてしまいますよね。
子ども寝かしつけのまとめ

子どもを寝かしつけるためにまずは環境を整えましょう。
- 規則正しい生活を送る
- 日中はできるだけ身体を動かす活動を
- お昼寝はしすぎない
そして入眠の儀式でのコツはこちら
- ふくらはぎをマッサージして温める
- 絵本を読むときは抑揚をつけずに、淡々と
- 背中トントンはお子さんにあわせたものを
- どうしても寝ない時は、何もしなくてOK
イヤイヤ期の寝かしつけは、結構ハードワークです。
赤ちゃんの時とは、違った大変さがあります。
できれば気持ちよく、スッと寝てもらいたいですよね。
保育園で子どもたちに効果的な寝かしつけ方法をご紹介しました。
ふくらはぎの温めは大人にも効果がありますので、寝つきが悪いという人はぜひ試してみてください。
今日も子育ておつかれさまです!
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