コロナ禍で注目されているドライブインシアター。車の中にいながら、映画を楽しめるイベントです。
今回、初めて参加してみました。
エンジンはどうするんだろう?窓を閉めて音は聞こえるのかな?など、わからないことが多いままの参加でした。
しかし子どもだけでなく、大人でもしっかりと楽しめました。
今回はドライブインシアターへ行ってみた感想とともに、メリットやデメリットなどをご紹介します。一度行ってみようかな?と迷っている人に、参考になれば幸いです。
ドライブインシアターとは
車の中で映画が見られるドライブインシアター。
いつ始まったのでしょうか。
ドライブインシアターの歴史
ドライブインシアターについて、少しだけ解説します。
1932年アメリカのニュージャージー州カムデンというところで、リチャード・ホリングスヘッド・ジュニアが自宅の車道で映画の野外上映のテストを行ったそうです。そのあと何度も試験を重ねて翌年に特許が与えられました。1934年以後、全米の他の州や都市でドライブインシアターが次から次へと開業していきました。
日本では1962年11月、東京都砂川町にドライブインシアターが初めて開業しました。1990年ごろにピークを迎えましたが、2010年10月に神奈川県大磯町の1か所が営業を終了し、国内のドライブシアターは一旦すべて閉鎖となったそうです。
参照:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
コロナ禍で再注目
2020年コロナの世界的な大流行により、人との接触を避けながら鑑賞ができるドライブインシアターが再注目されるようになりました。
映画館では密になりますので、感染が心配になりますね。
しかしドライブインシアターは、他の鑑賞者や劇場スタッフと最低限の接点ですむので安心です。
また映画館では小さなお子さんがいるご家庭では、騒いだりしたら迷惑なんじゃ…と心配することも多いですよね。
そういう心配もご無用です!
窓を閉め切って映画の音を流せば、周りの音はほとんど気にならなくなります。
車の中で騒いでも、他のお客さんの邪魔にはなりません(親は映画に集中できないかもしれませんが…)。
会場の様子
さあ、いよいよ会場に到着です。
注意事項
ドライブシアターを楽しむために、いくつかの注意事項があります。
- ペットの同伴はできない(盲導犬、介助犬、聴導犬は除く)
- 車外での飲食は✕
- ビデオカメラ、スマートフォンなどでの録音、録画は禁止
- 再入場、途中入場はできない
飲食物の持ち込みはOKでした。
会場内でキッチンカーの販売もあります。
音について
音はFMラジオの周波数を使って発信しているので、FMラジオがついている車で行きましょう。
会場でも、「FMラジオをご用意ください」と何度かアナウンスがありました。
最初に、このようなお知らせも配られます。
我が家は車のラジオではなく、電池式のラジカセを持ち込みました。
なぜならバッテリーが上がるのが怖かったから。
運営側はバッテリーが上がったら手助けしてくれるとのことでしたが、やはりできることならバッテリーが上がるのは避けたいすよね。
バッテリーが上がるのが心配な人は電池式のラジカセを持ち込むとよいでしょう。
車について
車内からの鑑賞になるので、座席はありません。
ドライブインシアターなので、必ず車で行くようにしてください。
- アイドリングストップ推奨
- 駐車場の位置は、先着順で決まる
- 料金は一台につき、かかる
- 音声はFMラジオの環境が必要
我が家はエンジンを切っていましたが、かけたままの車は多くありました。
たまたまエアコンのいらない季節だったのでエンジンをきりましたが、真夏や真冬ではアイドリングストップは厳しいと思います。
入場から終了までの流れ
会場まで車に乗ったまま進みます。
車の列に並んでいるとスタッフが来てくれて、非接触体温計で参加者全員の体温を測ってくれました。
スタッフからOKが出たら、駐車場まで進みます。
駐車場に着くと大きなスクリーンが見えます。
再びスタッフに止められ、お土産と駐車位置を知らせる用紙を受け取ります。
前から3列目、スクリーンの少し左側に駐車しました。
上映時間まで自由に過ごします。
上映が始まるまでに、トイレをすませておきましょう。
スクリーンには注意事項や、主催する会社の宣伝が流れます。
子ども向けのCMが多いので、結構見入っていました。
今回見た映画は「怪盗グルーのミニオンズ大脱走」で、上映時間は2時間弱でした。
5歳の次男が途中で飽き始めましたが、話の展開が面白かったので最後までしっかり観ていました。
終わり次第、アナウンスに従って前列の車から出庫します。
終了後すぐにアナウンスが入るので、テロップがでているうちに出庫の準備した方がよいでしょう。
子どもを前列に座らせている場合は、チャイルドシートを戻したりするのに時間がかかります。
また、暗くて見えづらいのでケガなどしないよう注意してください。
ドライブインシアターのメリット・デメリット
普通の映画館とは違うので、それぞれメリット・デメリットがあります。
メリット1:コロナ禍でも、映画を楽しめる
新型コロナウイルスが感染拡大している中でも、人との接触を避けながら映画を楽しめる。
ドライブインシアターは、感染のリスクが減るという大きなメリットがあります。
ダメと言っても子どもは色々なところを触るし、少しでも人との接触を避けたい!ですよね。
映画というのはどうしても必要なものではないし、コロナが収まるまで我慢しなくては…と思っていました。
そこで、ドライブインシアターです。
映画というのは、ちょっぴり非日常的で特別感を味わうことができます。
大人も子どももストレス発散にもなりますし、家で見るDVDとはまた違った楽しみがありますよね。
メリット2:値段が安い
今回の料金は1台につき2,000円でした。家族4人で行ったので、一人あたり500円の計算です。
最新作の上映ではありませんが、映画館で上映されるものよりも、お値打ちに見られます。
デメリット1:後部座席は画面が見にくい
前方に車があっても、スクリーンの邪魔にはならないように車が配置されています。
が、さすがに後部座席は見づらく感じました。
子どもたちを運転席と助手席に座らせて、親は後ろに座ったのですが、かなり腰と首が痛くなりました。
ファミリーで鑑賞する場合、パパやママは我慢が必要かもしれません……。
デメリット2:環境問題が気になる
エンジンをつけっぱなしにしている車が多いため、環境汚染が気になりました。
アイドリングストップを推奨しているものの、強制ではありません。
それぞれの事情があるので、エンジンを付ける必要のある家庭があるのも仕方のないことです。
しかしこの問題は、一度ドライブインシアターが廃止になった理由の一つにも挙げられているそうです。
いつか新しい技術が生まれて、この問題が解決してくれるといいなと思います。
ドライブインシアターQ&A
出発前に気になったことをQ&A形式でご紹介します。
- 必要な持ち物は?
-
食べ物や飲み物も売っていましたが、種類は少なめでした。
我が家はお茶やお菓子などを持参しました。
お子さんがいる場合は、車の中でできるおもちゃ(トランプなど)があるといいかも。
絵本などがあってもよいですね。
開始までの時間を楽しく過ごしましょう。
開始までにグズってしまうと、あとが大変です…^^; - トイレは行ける?
-
上映中でもトイレへ行けます。しかし上映時間になるとあたりは暗く足元が見づらくなるため、小さなお子さんを連れていくのは危険かもしれません。
できるだけ映画が始まる前に済ませておいた方がいいでしょう。いざというときのために、携帯トイレを持参すると安心ですよ。 - 上映中にエアコンはつけられる?
-
アイドリングストップを推奨していますが、エンジンを付けている車はありました。
ですので、エアコンもつけられます。 - 音の大きさはうるさすぎない?
-
音は映画館のような爆音ではありません。
FMラジオから流れてくるので、自分で調整できます。
大きな音が苦手な方も大丈夫ですよ。 - エンジン音は気にならない?
-
両隣の車がエンジンをかけていましたが、窓を閉めていたのでほとんど気になりませんでした。
低音が響く車が近くにあると、人によっては気になるかもしれません。 - もし車のラジオが使えなかったら?
-
会場でラジオを貸してもらえます。
- 鬼滅の刃はドライブインシアターで見られるの?
-
探しましたが、見つかりませんでした。
ドライブインシアターを楽しむコツは、ラジオを持ち込むこと!
初めての参加で色々わからないことも多かったのですが、普通に車で会場に行けば大丈夫でした。
映画館とは違った楽しさがあるドライブインシアター。
子どもたちも「また行きたい!」と大満足だったようです。
皮肉にもコロナ禍ということで復活したドライブインシアターですが、一つのエンターテインメントとして残っていけばいいなぁと思います。
今回は、ドライブインシアターのレビューをご紹介しました。
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